普通のプロンプトも思った以上に止められる
安全のためのフィルターは、有害な画像を止めるためのものです。ところが実際には普通の画像も止めます。規制の都合で日常的な語を受け付けない動画モデル、「実在の人物に似すぎている」としてプロのポートレートを断る画像モデル、特定の画風や作家を他より多く引っかける分類器(研究 arXiv:2409.17156)などです。
その結果、作るよりも「何を書いてはいけないか」を探す時間が長くなりがちです。
フィルターがある理由:実在の人物を守るため
厳しくなっている理由の多くは、実在の人物を守ることです。法律もはっきりしてきました。
- EU AI 法(2026 年 8 月から):AI で作ったものには、機械で読める印を付けて表示する。
- 米国 Take It Down Act(2025 年):同意のないディープフェイクは犯罪。通報されたら 48 時間以内に削除。
- 韓国:実在の人物のディープフェイクに重い罰則。
- 日本:技術の活用を後押しする AI 法。名誉毀損や肖像権の決まりは従来どおり適用。
実在の人物を守ること自体は正しい目的です。困るのは、決まりがあいまいで、止めた理由を教えてくれないときだけです。
正当な作品を通すための書き方
- 名前ではなく描写で。「短い黒髪の 30 代の女性」は通ります。有名人の名前は(当然)断られます。
- 人物には年齢を。「28 歳のシェフ」の方が、あいまいな「少女」「少年」より、モデルにもフィルターにも伝わります。
- 撮影の言葉を使う。光、レンズ、場所、雰囲気の方が、強い形容詞より絵を前に進めます。
- 争いの場面はフィクションとして。「二つの軍勢のファンタジーの戦い」は、実在の人への暴力とは別のものとして読まれます。